引越し業者から提供された見積もりを辞退するとき、どのように言って断れば良いか、悩みますよね?
A社営業マン「どちらに決めたんですか?」
「いくらだったんですか?」
「だったら、うちは…」
「もう一度考え直してください」
など、
「簡単に諦めてくれないのでは?」
という不安はないでしょうか?
ここでは、引越しの見積もりを提供してくれた業者さんに対して「丁寧な断り方を知りたい」という方のために、
ご自身の状況に合わせて、使いやすい形にカスタマイズできるよう、具体的な例文やフレーズを紹介していきます。
引越し業界最大手の会社で、営業を経験して「裏の事情を知る」私だからできる、「いつ、誰に、どのように」伝えれば良いのか?というアドバイス。
その具体的な方法を解説していきます。
彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず…
相手の状況を知ることができれば、必要な対策が見えてきます。
丁寧にNOを伝えるメリット(重要性)
最初に意識したいのは、以下の2つです。
- 正確に「NO」を伝えること
- 余計なことは言わないこと
曖昧な伝え方をすると「まだ覆せるかもしれない」と思わせてしまいます。
また、余計なことを言うと、それをきっかけに営業(切り返し)トークを受けてしまいます。
断るときのポイントは、はっきりと「NO」という意思表示をすることです。
断りの連絡が入った場合、引越し業者としては、何とかしてその判断を覆そうとしてきます。
「わかりました、また機会があればよろしくお願いします」とすんなり受け入れてくれる業者は少ないと考えて、準備しておくべきです。
こちらから連絡を取らなければ、相手(引越し業者)から必ず連絡がきます。
そのタイミングは、こちらが予期していないときです。
「何を言うか」を決めて、こちらから連絡してしまうのが、ベストです。
「連絡しない」「電話に出ない」がオススメできない理由
引越し業者は、意思を確認するまで諦めてくれません。
連絡をしなければ、引越し業者から必ず意思確認の連絡がきます。
また、その電話に出なければ、意思確認できるまで何度も電話が掛かってきます。
もちろん限度があるので、無視し続ければいつかは諦めてくれるかもしれませんが…
相手の状況を知ることで、「断る」のハードルが下がる



「断るのって気が引ける」
という方も少なくないのではないでしょうか?
「相手に悪いという考え」からだと思いますが、そんなことはありません。
営業マンは見積もりを出すのが仕事
引越し業者の営業マンのしごとは、
見積もりを提示して契約を取ることです。
何かを犠牲にして、あなたの引越しの見積もりを出しているわけではありません。
それが、引越し業者の営業マンの仕事なのです。
完全な分業制
まずは、引越し業界は完全なる分業制という話しから…
この話しを聞けば、「断る」ということにあまり罪悪感を感じる必要はないかも…
と思っていただけるかも知れません。
引越しの場合、
- アポイント:コールセンター
- 見積もり:営業マン
- 確認・手配:事務スタッフ
- 引越し当日作業:作業員
- アフターフォロー:事務スタッフ
と繋がっていきます。



私たちが「担当の人」と思っている営業マンが、実は見積もりを出すだけの人だったんですね。
契約後は、事務スタッフが対応していくことになります。
もしかしたら、営業マンは自分たちの引越し当日も気にしていないかも知れません。
だとしたら、
あまり気にする必要はないのではないでしょうか?
具体的な例文・フレーズを紹介
それではここから、具体的な例文を紹介していきたいと思います。
ポイントは「金額」ではなく「提案内容」を理由に決めたということを伝えるようにするということです。
金額ではなく内容で決めた
本日(先日)見積もりを頂いた●●です。
先程(その節)は、私どもに貴重なお時間を作って頂き、本当にありがとうございました。
家族とも相談した結果、今回は別の業者さんにお任せすることに致しました。
◯◯(業者名)さんには、申し訳ないのですが、ご理解いただけますと幸いです。
断ること(趣旨)を伝えるのは、このくらいシンプルにする必要があります。
曖昧な表現は使わずに、はっきり伝えることがポイントです。
また、これ以上「へりくだる」必要もありません。



必要以上にへりくだったり、曖昧な表現をすることで、引越し業者から「切り返し(営業)トーク」が発動するきっかけを与えることになってしまうからです。
こちらの意思(断ること)を伝えると、



「ちなみにどちらに決めたのですか?」
「ちなみにいくらでしたか?」
と聞かれると思います。
そのときは、以下のように答えると良いと思います。



ちなみにどちらに決めたのですか?



「今回、△△さんに決めました」



ちなみにいくらくらいでしたか?



「金額は、◯◯(断っている業者名)さんより少し高いくらいでした」
引越し業者からすると、ここは「えっ?」となるところです。



「いくらだった?」と値段を聞いてくる業者は、(一番安いところに決めたに違いない)と思っているからです。
契約した金額を聞き出し、そこよりも安い金額で再提示することで、結果を覆そうとしている引越し業者の「裏をかく」のが狙いです。
そうなると、引越し業者としては(金額でないとしたら、理由は何なんだろう?)となって、その理由を聞いてきます。



決め手は何だったのでしょう?



「提案された内容を総合的に判断しました」
「総合的に判断した」と言うことで、相手はポイントを絞れずに切り返しにくくなります。
もしここで(しいてひとつ挙げるなら?)と聞かれたら…
「全体的に説明がわかりやすく、よりイメージができたことですかね」
と、ここでも具体的な内容には触れず、切り返しトークを受けないようにします。
これでほとんど納得してもらえるはずです
断る際の適切なタイミングと方法
もし、あなたが



「なるべく簡単に断りたい」
「ややこしくしたくない」
と考えるなら、
適切なタイミングや、意思(断るということ)を「いつ」「誰に」「どのように」伝えれば良いか、ということが重要です。
いつ?:できればその日のうちに
タイミングについては「その日のうちに」断りの連絡を入れるのが良いと思います。
理由としては、翌日以降になると「引越し業者の方から連絡が来てしまう」からです。
それは、朝出掛ける前に支度をしているときかも知れません。
または電車などで移動しているときかも知れません。
心の準備が出来ていないときよりも、 準備万端で臨んだほうが良い結果が生まれます。
どうやって:電話で
これについてはメールという選択肢もありますが、オススメは電話です。
それは、メールだけでは完結しない可能性が高いからです。
せっかく文章を作り込んでメールで伝えても、納得しない引越し業者から電話が掛かってくる可能性があります。
そうなると、結局電話で伝えることになってしまいます。
面倒は一度だけで十分ですよね?
誰に伝えるか?
伝える相手は主に3人います。
- コールセンターの人
- 事務所の人
- 営業マン
それぞれにメリット・デメリットがありますが、難易度で言うとコールセンターの人が一番カンタンです。
コールセンター(難易度★☆☆)
コールセンターの人に伝えるメリットは、「断る」という意思を伝えやすいこと。
マニュアル通りのこと(断る理由やどこに決めたか?など)は聞かれますが、基本的には聞き入れてくれ易いです。
デメリットは、一旦聞き入れてくれますが、その後「営業マン」や「事務所スタッフ(営業マンの上司)」から連絡が来る可能性があります。
なかなか聞き入れてくれない(諦めてくれない)という点で、ここから難易度がグンと上がります。
順番としては、次が営業マンで一番むずかしいのが、事務所の人となります。
営業マン(難易度★★☆)
営業マンは、自分の成績やその後上司への報告をプレッシャーと考え、なんとかして覆そうとしてきます。
ただ、先程ご紹介した「例文」のように伝えていただければ、受け入れるしかないので問題ありません。
事務所の人(難易度★★★)
先程、触れましたが、「事務所の人=営業マンの上司」です。
決定権がある分「断る理由」に対してズバズバ切り替えしてくるから厄介です。
ただ、ここでも
- すでに他で決めたこと
- 決め手は料金ではないこと
- 総合的に判断してのこと
だけを繰り返し伝えることで、最終的には納得させることができるはずです。



ポイントは具体的なことは言わない(切り返しトークの材料を与えない)ことです。
営業マンと事務所の人に断りの連絡を入れて、受け入れてもらったら完了したと考えてOKです。
個人的なオススメは…



コールセンターに連絡を入れる
です。
コールセンターの人は、基本的に「断る」という意思は聞き入れてくれます。
連絡を受けたコールセンターは、担当支社(支店)に、「断りの連絡を受けた」ことを伝えてくれます。
「繋ぐ」に徹してくれるというわけです。
稀に「繋ぐことはするけど、後で営業から確認の電話が行くかも」ということを言われる場合があります。



その場合は、「不要です」という意思を必ず伝えておきます。
それでも掛かってきたら、無視で良い。
何度か掛かってくると思うけど、断りの意思は伝わっているのでそのうち諦める。
意思を伝えずに無視(スルー)しているのとは違う。
担当者支社(支店)や営業マンに連絡するよりもハードルが低いのは間違いありません。
連絡先について
次に連絡先についてですが、営業マンから受け取った名刺や見積書を見るといくつか電話番号が載っています。
コールセンターに連絡をするなら、「0120…」から始まるフリーダイヤルに。
営業マンに連絡をするなら、携帯番号に。
事務所に連絡をするなら、営業マンの所属する担当支社(支店)の固定番号に連絡をすると良いと思います。
まとめ
今回は、見積もりを提供してくれた引越し業者に「断る方法」についてお伝えさせていただきました。
何とかして覆そうとしてくる引越し業者に対して、余計やことや具体的なことは言わないというのが鉄則です。
また料金面ではなく、内容面での結果だということにするということです。
例え「安い」ところに決めていたとしてもです。
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。











